「臨終のときにわたしを呼びよせ あなたのみもとに行かせてください」

人生のすべての「時」は貴重ですが、最後の「時」は特に高価です。別れの時。思い出せる過去を見て、感謝しながら……。しかし、それはさらに、これから先へと視線を向ける「時」でもあります。
ところが現代人は、死について話すことも考えることも好まず、死に怯えます。なぜかというと、やはり、すべてを失うからです。愛する人や物は永遠に消えてしまう、底のない井戸に落ちる、知らないことのためにちゃんと用意していないのは恐ろしい……等々。

自分をすべての中心にして生きる私たちは、その利己主義から救われなければなりません。救ってくださるのは主キリストだけです。かれの模範と慈悲深い力によって、少しずつ、少しずつ自分の殻から出て、最終的な跳躍ができるようにと、私たちの生涯を通して導いてくださいます。その時、慈しみ深いイエスと永遠の出会いが始まります。

ですから今、良い死の恵みを乞い願います。主よ、イニシアチブをとって利己主義と嘆きの世界から愛と賛美の永遠の世界に私を通してください。

「臨終のときにわたしを呼びよせ あなたのみもとに行かせてください」

主任司祭 ハイメ・カスタニエダ
2011.11.1

-----------------------
ハイメ・カスタニエダ司祭のプロフィール
フェルナンデス・カスタニエダ・アルバレス・オソリオ・ハイメ
1931年 スペイン・マドリッド生まれ
1948年 イエズス会に入会し、1958年来日
1964年 叙階
1966年より米国のSaint Louis 大学に留学
1970年から上智大学で教鞭をとる
退官後、2003年カトリック鍛冶ヶ谷教会に赴任