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新しい「ミサ式次第」の変更箇所
その1

主任司祭 ヨハネ・ボスコ 林 大樹


 2022年11月27日(待降節第1主日)から、ミサの式文が移行期間を設けず、一斉に変更します。その変更箇所の一部をまとめました。

 1.改訂の基本方針
 現行「ミサ典礼書」の改訂作業は、以下のような基本方針に基づいて行われています。
1 「ローマ・ミサ典礼書」規範版第3版(2002年)に基づいて、日本語版「ミサ典礼書」(1978年、暫定認証)を完成させる。そのため、規範版第3版を全訳し、典礼秘跡省から正式な認証を受ける必要があります。

2 典礼式文の翻訳に関する指針「リトゥルジアム・アウテンティカム」(2001年)が求める原文(ラテン語)に「忠実な翻訳」を目指す。
・日本語の特性から「忠実な翻訳」が難しい場合は必要な適応を行う。
・現行「ミサ典礼書」発行後の典礼用語や式文の翻訳表現に合わせる。
※1978年に現行「ミサ典礼書」が発行された後、さまざまな儀式書をはじめ、「新教会法典」、「カトリック教会のカテキズム」、「第二バチカン公会議公文書改訂公式訳」、「教会の社会教説綱要」などの重要な文書が翻訳されました。これらの翻訳作業を進めるにあたって、教会用語や典礼用語も再検討されてきたので、改訂版においても用語の見直しを行いました。

3 式文は口語体にすることを原則とするが、一部、文語的表現も許容する。
※現行版が用いている「聖なる」「神なる」などの表現は残されています。

4 現行「ミサ典礼書」に採用された日本のための適応を再検討し、必要な場合は修正を加える。

5 教会管区ごとの典礼研究会や全国典礼担当者会議などを通じて寄せられた意見を可能な範囲で反映させる。

 2.式文の唱え方の区別
 ミサの式文は、一律に同じように唱えるのではありません。
1 唱える
 最も一般的な発声で、会衆に聞こえるように唱える場合の唱え方です。
例えば、十字架のしるしと挨拶、回心の祈り、栄光の賛歌、公式祈願、信仰宣言、主の祈り、平和の賛歌、派遣の祝福など。
2 はっきりと唱える
 ことばと祈りを強調する場合の唱え方です。
例えば、公式祈願の「アーメン」、聖書朗読の後、感謝の賛歌、秘跡制定句、奉献文の結びの「アーメン」、教会に平和を願う祈りなど。
3 歌う
 特に司祭が唱え会衆がそれに答える部分、或いは司祭と会衆が同時に唱えるべき部分が優先的に歌われます。例えば、開祭の挨拶、ミサの賛歌、答唱詩編、アレルヤ唱(詠唱)など。
4 小声で唱える
 近くの助祭や奉仕者に聞こえるようにする唱え方です。
例えば、福音朗読前の助祭への祝福、パンとぶどう酒を供える祈り(奉納の歌の間)、共同司式者が奉献文を唱えるときなど。
5 静かに唱える
 心を込めて奉仕の務めを果たせるよう自分のために祈る場合の唱え方です。
例えば、福音朗読後、パンとぶどう酒を供える祈りの後、清め、ホスティアの小片をカリスに入れるとき、拝領前など。
6 沈黙
 現在の典礼では「聖なる沈黙も、祭儀の一部として、守るべきときに守る」ことが勧められています。例えば、「ミサの式次第」の典礼注記で指示されている沈黙、日本のための適応として導入された沈黙など。

 3.公式祈願
 3つの公式祈願、すなわち集会祈願、奉納祈願、拝領祈願は、2022年11月27日からの「ミサ式次第」改訂版の実施とともに、当分の間「毎日のミサ」に載ったものを唱えることになります。


※ 注(Web担当者より)
●本文後半の「1 唱える」から「6 沈黙」までの小見出しは、原文(Wordファイル)ではフォントが明朝からゴシックに変更されている部分ですが、Web上でフォントを使い分けるのは難しいので、太字で代用させていただきました。ご容赦を。
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