印刷など用にWordファイルでダウンロードしたい方はこちら


新しい「ミサ式次第」の変更箇所
その3

主任司祭 ヨハネ・ボスコ 林 大樹


 2022年11月27日(待降節第1主日)から、ミサの式文が移行期間を設けず、一斉に変更します。その変更箇所の一部をまとめました。

ことばの典礼
1 第一朗読
 朗読者は朗読台に行き、第一朗読を行う。その間、一同は着席して聞く。朗読の終わりを示すため、朗読者は手を合わせてはっきりと唱える。
 「神のみことば。」
 一同は答える。
 「神に感謝。」
 続いて、朗読者は聖書に一礼して席に戻る。一同は沈黙のうちに、神のことばを味わう。
2 答唱詩編
 詩編唱者あるいは先唱者は詩編を歌うまたは唱え、会衆は答唱する。
3 第二朗読
 第二朗読が行われる場合は、第一朗読と同じように行う。
4 アレルヤ唱(詠唱)
5 福音朗読
 司祭は朗読台へ行く。必要に応じて、奉仕者は先導する。←侍者は司祭より先に行く。
 主は皆さんとともに。
 会衆は答える。
 「またあなたとともに。」
 司祭は言う。
 〇〇〇による福音。
 福音を朗読する司祭が、額、口、胸に十字架のしるしをするとき、他のすべての者も同じようにする。
 会衆ははっきりと唱える。
 「主に栄光。」
 司祭は福音朗読が終わると、福音書を両手で掲げてはっきりと唱える。
 主のみことば。
※福音朗読が主キリストのことばであることを明確にするため「主のみことば」とし、第一(第二)朗読後の「神のみことば」と区別されました。
 司祭は静かに唱える。
 福音のことばによって、わたしたちが罪から清められますように。
6 説教
※すべての主日と守るべき祝日には、司祭は説教を行わなければならない、と「ローマ・ミサ典礼総則66」に定められています。
7 信仰宣言
 説教後、すべての主日と祭日、及びより盛大に祝われる特別な祭儀に、一同はニケア・コンスタンチノープル信条、あるいは使徒信条を、歌うかまたは唱える。
 ※改訂版には、キリストの受肉の神秘を述べる部分で一同が礼をすることが明記されました。受肉の神秘において、神の恵みに深い感謝を向ける、ローマ典礼に伝統的な礼拝行為です。
 ニケア・コンスタンチノープル信条
 「聖霊によって、おとめマリアよりからだを受け、人となられました」を述べるとき、一同は礼をする。
 使徒信条
 「主は聖霊によってやどり、おとめマリアから生まれ」を述べるとき、一同は礼をする。
8 共同祈願(信者の祈り)
 ※改訂版には「共同祈願すなわち信者の祈りを行う」と明記されました。←共同祈願は信者の祈り

感謝の典礼
1 祭壇の準備
2 奉納行列
 ※パンとぶどう酒、献金などの供えものをささげることを通して、自らの参加する心を表すことが勧められています。
3 パンを供える祈り
 司祭は祭壇に行き、パンを載せたパテナを取り、両手で祭壇上に少し持ち上げ、次の祈りを小声で唱える。
 神よ、あなたは万物の造り主。ここに供えるパンはあなたからいただいたもの、大地の恵み、労働の実り、わたしたちのいのちの糧となるものです。
 奉納の歌を歌わない場合は、司祭はこの祈りをはっきりと唱えることができる。その場合、結びに会衆ははっきりと唱えることができる。
 「神よ、あなたは万物の造り主。」
 司祭は、ぶどう酒と少量の水をカリスに注いで静かに唱える
 この水とぶどう酒の神秘によってわたしたちが、人となられたかたの神性にあずかることができますように
5 ぶどう酒を供える祈り
 司祭はカリスを取り、両手で祭壇上に少し持ち上げ、次の祈りを小声で唱える(奉納の歌を歌わない場合は、この祈りをはっきりと唱えることができる)。
 神よ、あなたは万物の造り主。ここに供えるぶどう酒はあなたからいただいたもの、大地の恵み、労働の実り、わたしたちの救いの杯となるものです。
※カリスを手に取って唱える祈りの結びは「救いの杯」に変更され、パンとぶどう酒を供える祈りが同じではなくなりました。そのため、司祭はパテナとカリスを同時に取り、祈ることができなくなりました。
 「神よ、あなたは万物の造り主。」←奉納の歌を歌わない場合、会衆ははっきりと結びを唱えることができる。
6 献香
 献香をする場合、規範版に基づき、祭壇と十字架に献香する。
7 清め
 続いて、司祭は祭壇の脇で手を洗い、静かに唱える。
 神よ、わたしの汚れを洗い、罪から清めてください。
 司祭は祭壇の中央に立ち、会衆に向かって手を広げ、次の招きのことばを述べてから手を合わせる。
 皆さん、ともにささげるこのいけにえを、全能の父である神が受け入れてくださるように祈りましょう。
 会衆は立って答える
 「神の栄光と賛美のため、またわたしたちと全教会のために、あなたの手を通しておささげするいけにえを、神が受け入れてくださいますように。」
 一同はその後、しばらく沈黙のうちに祈る
9 奉納祈願
 続いて、司祭は手を広げて奉納祈願を唱え、会衆は結びにはっきりと唱える
 「アーメン。」

※ 注(Web担当者より)
●原文(Wordファイル)ではフォントは明朝とゴシックを使い分けていますが、Web上ではこの使い分けは難しいので、ゴシックは太字で代用させていただきました。原文で「ゴシック」「太字」「ゴシック+太字」の箇所がいずれも「太字」となっております。ご容赦を。
また、スマートフォンのような小さな画面を考慮し、字下げの形態を部分を一部変更しております。

原文どおりの書式でご覧になりたい場合は、お手数ですが、Wordファイルをダウンロードしてご覧いただければ有難く存じます。