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新しい「ミサ式次第」の変更箇所
その5

主任司祭 ヨハネ・ボスコ 林 大樹



 2022年11月27日(待降節第1主日)から、ミサの式文が移行期間を設けず、一斉に変更します。その変更箇所の一部をまとめました。

 交わりの儀(コムニオ)

 コムニオとは、キリストとの交わり、キリストにおける交わりを意味しています。
1 主の祈り
2 副文
 司祭は手を広げたまま、一人で続ける。
いつくしみ深い父よ、すべての悪からわたしたちを救い、世界に平和をお与えください。
あなたのあわれみに
支えられて罪から解放されすべての困難に打ち勝つことができますように。わたしたちの希望、救い主イエス・キリストが来られるのを待ち望んでいます。
 司祭は手を合わせる。会衆は次のことばをはっきりと唱えて祈りを結ぶ。
国と力と栄光は、永遠にあなたのもの。
※現行版の司祭のことばの「支えられ」に「て」が加えられて、神の恵みを与えられることによって罪から解放されることが表されています。会衆のことばは、主の祈りを日本聖公会と共同で翻訳したときに、この応唱も含めて翻訳し許可されたので、改訂版ではそれに合わせて現行版の「限りなく」が「永遠に」に変更されました。

3 教会に平和を願う祈り
 司祭は手を広げてはっきりと唱える。
主イエス・キリスト、あなたは使徒に仰せになりました。「わたしは平和を残し、わたしの平和をあなたがたに与える」。主よ、わたしたちの罪ではなく、教会の信仰を顧み、おことばのとおり教会に平和と一致をお与えください。
 司祭は手を合わせる。
あなたはまことのいのち、すべてを導かれる神、世々とこしえに。←新しく加わった。
 会衆は答える。
アーメン。

4 平和のあいさつ
 司祭は会衆に向かって手を広げ、次のことばを述べてから手を合わせる。
主の平和がいつも皆さんとともに。
 会衆は答える。
またあなたとともに。
 状況に応じて、司祭は次のように続ける。
※「状況に応じて」なので、週日のミサなどでは行わなくてもよいことになります。
互いに平和のあいさつを交わしましょう。
 一同は平和と一致と愛を示すために、互いにあいさつを交わす。司祭は奉仕者とあいさつをかわす。

5 平和の賛歌(アニュス・デイ)
 パンを裂かれている間に、平和の賛歌(アニュス・デイ)を歌うか、または唱える。
世の罪を取り除く神の小羊、いつくしみをわたしたちに。
世の罪を取り除く神の小羊、いつくしみをわたしたちに。
世の罪を取り除く神の小羊、平和をわたしたちに。
←ことばがかわりました。
 パンを裂くために時間がかかる場合、何度か繰り返すことができる。最後に「平和をわたしたちに」で結ぶ。
※現行版では会衆の最後の応唱は「平安を」ですが、直前の「主の平和」というあいさつのことばとの一貫性を考慮して「平和を」に変更されました。

6 拝領前の信仰告白
 司祭は手を合わせて深く礼をしてから、ホスティアを取り上げ、パテナあるいはカリスを添えて、会衆に向かってはっきりと唱える。
世の罪を取り除く神の小羊。神の小羊の食卓に招かれた人は幸い。
 続いて会衆とともに唱える。
主よ、わたしはあなたをお迎えするにふさわしい者ではありません。おことばをいただくだけで救われます(百人隊長のことば)。
 または
主よ、あなたは神の子キリスト、永遠のいのちの糧、あなたをおいてだれのところに行きましょう(ペトロの信仰告白)。
※現行版では、会衆のことばとして、規範版にあるマタイ8章8節の百人隊長のことばに基づく式文の代わりにヨハネ6章68節のペトロの信仰告白のことばに基づく日本固有の式文を用いてきました。改訂版では、規範版の式文も掲載して、いずれかを選ぶように変更されています。

7 聖体拝領
 司祭がキリストの御からだを拝領している間に、拝領の歌を始める。
 聖体の授与が終わると、司祭はカリスの上でパテナをふき、カリスをすすぐ
※拝領の後、パテナをカリスの上でふくことが加わりました。
 その間に、司祭は静かに唱える。
主よ、口でいただいたものを清い心をもって受け入れることができますように。
このたまものによって、永遠のいのちに導かれますように。

 その後、司祭は席に戻ることができる。拝領後、一同はしばらく聖なる沈黙のうちに祈る。
 適当であれば、詩編か他の賛歌の歌、もしくは賛歌を歌うことができる

8 拝領祈願
 司祭は祭壇または自分の席で会衆に向かって立ち、手を合わせて言う。
祈りましょう。
 一同は司祭とともにしばらく沈黙のうちに祈る。続いて、司祭は手を広げて拝領祈願を唱え、会衆は結びにはっきりと唱える。
アーメン。

 閉祭

1 お知らせ
2 派遣の祝福
 司祭は会衆に向かって手を広げて言う。
主は皆さんとともに。
 会衆は答える。
またあなたとともに。
「荘厳な祝福」あるいは「会衆のための祈願」を用いる場合はここで行います。その場合、司祭は「祝福を受けるために頭を下げて祈りましょう」と招きのことばを述べます
 司祭は会衆を祝福して唱える。
全能の神、父と子とで聖霊の祝福が + 皆さんの上にありますように。
 会衆は答える。
アーメン。


※ 注(Web担当者より)
 原文(Wordファイル)では、フォントは明朝と2種類のゴシックを使い分けていますが、Web上ではこの使い分けは難しいので、

・原文で太く見える「ゴシック」は、太字に
・原文で“やや太字”のように見える「明朝の太字」は、斜字(イタリック)で代用
・原文であまり太く見えない「丸ゴシック」は、通常の書体のまま
・原文で、太字でない「明朝」のうち、「※」で始まる補足的な段落(下線部を除く)は、やや小さい字にすることで代用

とさせていただきました。ご容赦を。
 また、スマートフォンのような小さな画面を考慮し、字下げの形態を一部変更しております。

 原文どおりの書式でご覧になりたい場合は、お手数ですが、Wordファイルをダウンロードしてご覧いただければ有難く存じます。

 なお、この記事の掲載が遅れまして申し訳ありませんでした。