子どもたちの初聖体

日曜学校リーダー 堤 裕史

 6月から日曜学校で初聖体に向けた勉強が始まります。鍛冶ヶ谷教会で前回初聖体があったのは4年前なので、久しぶりのこととなります。今回は、6月11日(聖体の主日)から講座が始まり、11月25日(土)に初告解、11月26日(王であるキリストの主日)に初聖体の予定となります。
 今のところ、5人の小学生が初聖体に向けての勉強を始めます。教会法の規定によると、初聖体の対象は「理性を働かせるに至った子ども」(教会法第九一四条)、すなわち満七歳以上の子ども(第九七条二項)とされています。また、その準備については「子どもに至聖なる聖体を授けることができるためには,その理解力に応じてキリストの神秘を把握し,信仰及び敬虔な心をもって主のからだを受けることができる十分な認識及び入念な準備が要求される」(教会法第九一三条一項)と書かれています。
 勉強する期間は教会によって様々なようですが、各教会のwebページなどで調べてみたところ、短いところで4回ほどの講座、長いところで1年間などがありました。学ぶ期間に違いはあっても、「洗礼、堅信及び至聖なる聖体の秘跡は、互いに深く結びついており、完全なキリスト教入信に必要とされる」(第八四二条二項)とされているように、初聖体に向けての勉強を通じて、洗礼を受けたよろこび、恵みを思い、聖霊を強め、洗礼の完成である堅信を待ち望む気持ちを育んでいくことに変わりはありません。
 少し難しいことを書きましたが、子どもたちははじめていただくご聖体をとても楽しみにしています。私も50年ほど前に初聖体を受けたのですが、さすがにかなり前のことなので、そのときのことをほとんど覚えてはいません。それでも、シスターの授業を一生懸命メモに取っていたこと、はじめていただいたご聖体の味にちょっと驚いたことなどは今でも覚えています。子どもたちには今回のことを大人になっても大切に覚えていてほしいものです。
 今回は、キリスト教講座を担当する「信仰を伝える力を育てるチーム」の皆さんの協力も得て、保護者の方への講座も子どもたちの勉強会にあわせて開かれます。新たな気づきがきっとあることでしょうし、家庭でもお互いに学んだことを分かち合い、神さまを感じる毎日の生活の糧になることを願っています。
 子どもたちが、神さまに導かれてしっかりと学び、感謝のうちに自分を省み、家庭での祈りを大切にし、私たち教会共同体の一員として育っていけるよう、どうぞ皆様もお祈り下さい。
巻頭言2023年5月号の画像-祈る女性