鍛冶ヶ谷教会の
手話付きミサ
手話付きミサ
「神の愛を証しする力を
育てるチーム」
手話の会
育てるチーム」
手話の会
原稿の依頼があったとき、何を書こうか迷いました。手話に関してと言ってもいろいろな面から書けると思いました。今回は初めての事なので、鍛冶ヶ谷教会でミサに手話通訳が始まった経緯をお話しします。
私たち家族が栄区に引っ越してきたのは平成7年の暮れです。奇しくも12月24日でした。平成8年から鍛冶ヶ谷教会にお世話になっています。そこでSさんと出会いました。Sさんは末吉町教会でミサ通訳をされて居ましたが、鍛冶ヶ谷教会ではミサ通訳はなかなか実現しませんでした。
そんな時、偶々なのか?? 教会で手話通訳をすることを神様がご計画されたのか?? なんと、なんと、久我神父さまが主任司祭として赴任されて来られたのです。久我神父さまは当時から「横浜教区聴覚障害者の会」指導司祭で手話もおできになりました。教会で聞こえない方と一緒に聖書の勉強会も開かれました。当然、ミサに手話を付けることも喜んでくださいました。Sさんを中心に教会での活動が始まったのです。
それまでは手話への認知度が低かったことからか、教会でミサ通訳をすると、何度も反対された経験があったので、鍛冶ヶ谷教会でも快く思わない方もいらっしゃるのではないかと消極的でした。ある教会の事です。祭壇の隣で手話をしていると踊っているみたいで祈りに集中できない、司祭が手話をしながらミサを捧げると時間が掛かる。そんなことを耳にすることもあり、鍛冶ヶ谷教会でも手話付きミサは長続きしないと思いながら参加していました。それが今も続いているとは……。しかも、「神の愛を証しする力を育てるチーム」からの教会便りの巻頭言の依頼を受けるとは……。
更に、恵まれていると感じたことがありました。それは、林 神父さまです。またまた、聴覚障害者の会と関わりのある神父さまが赴任されて来られたのです。林 神父さまは「横浜教区聴覚障害者の会」が発足された時から一緒に活動されていました。「聴覚障害者の会設立10周年記念誌」には手話に対する思いが載せられていました。手話や聴覚障がい者に全く関わりの無い教会もあるでしょう。ミサに手話通訳が付くことを知らない信者さんもいらっしゃることでしょう。しかし、鍛冶ヶ谷教会には手話ミサをされたことのある司祭がお二人赴任されたのです。なんと恵まれていることでしょう。私は「手話をやりなさい」と言われているみたいです。
来月は12月です。ご降誕を迎えるにあたり、手話で歌ができたら最高だと思っています。
手話は日本語や他の言語と同じように言語です。手話言語がもっともっと世の中に周知され、これからも聴覚障がい者が鍛冶ヶ谷教会に行けば手話付きミサに与れると思っていただけるような教会であって欲しいです。
皆さまはパリオリンピック・パラリンピックをご覧になりましたか? そこでお気づきになった方はいらっしゃいますか? パラリンピックには聴覚障がい者が参加していなかったことを、聴覚障がい者の参加種目が無かったことを。このことについては、また機会がありましたら……。