→毎年11月2日
死亡したすべてのキリスト者を記念する日。「万霊節」「諸魂日」とも呼ばれる。

キリスト者の間では2世紀頃から死者のための祈りを唱える習慣が生まれ、間もなくこれにミサが伴うようになった。初めは埋葬から3日目と1年に1度の命日が死者を記念する日とされ、後に7日目、30日目、40日目も加えられた。
亡くなったすべてのキリスト者を1年の特定の日に記念することは、7世紀初めにセビーリャの司教イシドルスが、聖霊降臨の主日の翌日に死者を記念するミサを行うように指示したことに始まるとされる。さらに、998年にはクリュニー会の修道院長オディロが、諸聖人の祝日の翌日に当たる11月2日にすべての死者の記念を行うよう定めて以来、これがフランス、英国、ドイツなどに広まり、ローマには13 14世紀頃に伝わった。

(岩波キリスト教辞典より)